島崎遥香が掴んだ初の朝ドラ出演 女優としての手応え・有村架純の印象・今後はどうなる?<「ひよっこ」インタビュー>

モデルプレス

朝ドラ「ひよっこ」に出演する島崎遥香/画像提供:NHK

【島崎遥香/モデルプレス=6月17日】女優の島崎遥香(23)が、現在放送中のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(総合、月~土あさ8時~)で、朝ドラデビューを果たす。これまで就職活動に悩むリクルート女子やプチ反抗期の娘、自由奔放で高飛車な女性警察官など幅広い役を演じ、その自然な演技で視聴者から高評価を得てきた。一見、順調な活躍を見せているように思えるが、本人は「女優業に手応えはない」という。そんな彼女がいま、朝ドラ出演で感じることとは――?


有村架純がヒロイン・谷田部みね子を務める「ひよっこ」は、東京オリンピックが開催された1964年から始まる波乱万丈青春記。脚本家・岡田惠和氏によるオリジナル作品で、島崎が演じるのは、みね子が東京で心の拠り所とする「すずふり亭」の料理長の娘・牧野由香役。祖母・鈴子(宮本信子)と父・省吾(佐々木蔵之介)に何かと反抗し、家を出た “跳ねっ返り娘”だ。

◆オーディションで得た「由香」

島崎は昨夏に若手1500人ほどが参加したオーディションに参加。出演が発表された会見では、制作統括の菓子浩氏が、島崎の演技は「ベクトルが面白かった。セリフへの受け答えや演じ方が際立って見えた」「すごく緊張されていたが、他の人たちとやっている時にいい化学反応があった。その場の空気が変わる面白さがあった」と絶賛していた。

「オーディションを受けたきっかけは、事務所の方から受けなさいって言われて(笑)」といたずらっぽく明かした島崎。当時を「女優さんでしたら、様々なオーディションを受けているでしょうが、私自身はそれまであまり受けておらず慣れていませんでした。そのためオーディションというだけで、気持ちがグサッとくるような状況で苦しい苦しいと感じていましたが、やるしかないって…やるからにはやろう、絶対合格を目指していこう、と思い全力投球しました」と振り返る。

そして島崎は当初存在していなかった「由香」役として見事合格。理由は「(島崎の)オーディションの印象がすごく面白く、由香という役が生まれた。このキャラクターがこの世界に居るべきだと」(菓子氏)とされていたが、島崎は「決まった時は、まさか自分が受かると思っていなかったので、本当にびっくりしました。そもそもヒロイン・谷田部みね子(有村架純)の友達役と聞いていたんです。でも友達役っぽくないからって(笑)。岡田(惠和)さんが『友達役ではないけど、由香役を』と言ってくださった事を聞き、ありがたい、ぜひやらせていただきたいと思いました」と微笑んだ。

喜んだのは島崎だけではなかったという。「今回、出演することを伝えたら、とにかく自分のおばあちゃんが一番喜んでくれました。『ほかのお友達に自慢しているんだよ、ごめんね』『(島崎が)いつか朝ドラに出ることを夢に見ていたのよ』と電話で言ってもらって(笑)。これまで、これほどおばあちゃんが喜んで話すことはなかったので私もすごく嬉しかったです。今までおばあちゃんは、何を見ても嬉しがってはくれましたが、喜び具合が全く違って。だから、本当に生きている間に出られてよかったなって(笑)」と祖母への孝行ともなったようだ。

◆わがまま娘「由香」との共通点 島崎遥香の素顔

そんな島崎が今回演じる由香は、小さい頃は可愛らしい女の子だったが、あることがきっかけで、わがまま放題な“跳ねっ返り娘”に。祖母と父に何かと反抗し、突然、画家の青年と結婚すると言って家を出て行ってしまう。そんなエネルギー溢れる子だ。

実際に島崎をイメージし、役が作られたというが「オーディションの時は猫を被っていたつもりだったので、岡田さんにこんなイメージを持たれたのだと思い少しショックでした(笑)。『おかしいな?何か見抜かれたのかな?』と色々考えました(笑)。『人から見れば、もしかしたら私はこんな感じなのかな』と自分自身を見直す機会にもなっています(笑)」と照れ笑い。「でも回を重ねると分かるのですが、由香は、本当は優しい良い子なのです。私自身、これまでの人生で心の内で思っていることと違うのに強く言ってしまう部分もあり、性格的に似ているところもあると思います」と役との共通点を明かした。

では島崎が思う自身の性格はどんな性格なのだろうか?

「これを言うと皆さんが笑う気がしますが、私かなり繊細で泣き虫なのです(笑)。現場や大勢の方がいる前では、辛いことに耐えていますが、帰ってお家で泣くことも多いです。普通なら聞き流せるようなちょっとしたことが、うまく受け流せなかったり聞き流せなかったり…。人の優しさや温かさを感じられない時に悲しくなり、どうして自分が思うことは伝わらないのだろう、と涙してしまいます。ネットで言われるのはもう慣れましたが…(笑)」と意外な素顔を覗かせる。

「些細なことで落ち込みますし、落ち込むともう回復せずに根に持ちます(笑)。ずっと根に持って、掘り出して…掘り返して、掘り返して、掘り返して、掘り返して、掘り返します(笑)。未だに忘れられないこともいっぱいあります。暴露本になってしまうのでここで言えることはありませんが(笑)。でも今回の現場では全然ないですね。常に『どうしたらいいのかな』『由香はどういう子かな』とは考えていますが、まだ泣いていません(笑)」。

◆「ひよっこ」撮影開始!現場の様子は?

インタビューが行われた日は、まだ撮影開始2回目ということもあってか、少し緊張した様子が伝わってきた。

「現場の雰囲気としては…セリフは覚えているのに緊張してつっかえてしまうし、毎週月曜日にリハーサルを行うのもまだ慣れません。でも今日、記者発表ぶりに白石美帆さんとお会いして少しお話が出来ました!お父さん役の佐々木蔵之介さんとは、まだご挨拶程度しか接していないので、実際にお芝居をした時にどういうものになるのか分からない状況です。まだテレビの中にいる人、芸能人というイメージで(笑)。有村さんは私達共演者に対してもスタッフさんに対してもマネージャーさんに対しても、こんなに良い人っているんだって(笑)。お芝居以外の気配りとか、本当に絵に描いたように良い方でした」と笑顔を見せた。

島崎は初日にみね子と由香が顔を合わせ、キツくあたるシーンを撮影。そしてこの日の撮影では由香の優しさが伺えるシーンを演じた。

「由香とみね子が出会う日のセリフがすごいキツくて。その時は結構私もキツいお芝居をしたのですが、今日は優しいシーンだったので、またガラッと変わりました。言い回しの部分では、スタッフのみなさん方との話し合いの中で由香の優しさが見えないようにしたい、となったので意識しましたが、今日が一番難しかったです。言葉はものすごく弱いけど、強く見せなきゃいけない、弱さを見せてはいけない…その微妙なラインがすごく難しかったです」。

島崎のこれまで演じた役に比べ、役の言動の変化も激しいが「前回と今回でキャラクターがコロッと変わっているような感じでした。自分でも『何なんだ、この子』って(笑)。良い子なのか悪い子なのか分からず、本当に掴みどころがないので、今後はどうなっていくのでしょう。由香という人物は、今後もずっと掴みどころがないまま終わるのか、ちゃんと心からの言葉を発信する日がやってくるのか…そこは私自身でも楽しみではあります。あとは勝手な予想ですが、家族とのシーンはあると思っているので、そこも楽しみにしています」。

同作の舞台である昭和40年代に合わせた衣装や髪型も見逃せない。「衣装は今着ても可愛いなと思います。ファッションやメイクは、流行が繰り返すと言いますが、本当にそうだなと思いました。ただ、ヘアはちょっと今の時代とは違うと思います(笑)」。レトロな世界観も楽しんでいるようだ。

◆女優・島崎遥香として手応えは…

島崎は昨年大晦日の『第67回NHK紅白歌合戦』をもってAKB48を卒業。AKB48時代から映画やドラマに出演した経験を生かし、最近では「スーパーサラリーマン左江内氏」(日本テレビ系/2017年)など女優としての活躍が続く。

しかし当の本人はその手応えを感じていないという。「うーん…(手応えは)全く無いと言って良いのか分かりませんが、全く無いです(笑)。今回のオーディションはもちろん、卒業後すぐに仕事を頂けると思っていなかったので、AKB48を卒業する時には今のような状態は想像してなく、もちろん現状に満足しています」としつつも「演技が面白いと思えるレベルに達していない、とは毎回感じていて。なので放送された映像で自分の演技を見るたびに『あ、ここがダメだったな』とか『もっとこう出来たな』と後悔、反省して…。『ここ良く出来たな』『ここは、よっしゃ』となった時はないです。これまでの作品もそうですし『ひよっこ』はもっとない!すごく難しくて掴めていなくて…」と落ち着いて語る。控えめな言い方の裏に、強い向上心を感じさせた。

◆今後の活動はどうなる?

では今後の島崎はどうなるのか。

「自分の意志としては、まだ1人で活動し始めたばかりなので色々なことに挑戦したいです。…こんなに話せないからバラエティは無理か(笑)。でも演技も出来るわけでもないし…。色々とチャレンジしていく中で、自分が自信を持ってこの道に進もうと思えるようなものを今後の活動の中で探していきたいです」と自虐を交え、周囲を笑わせながらもしっかりと今後を見据える。

「朝ドラのヒロインは?」と記者から質問が飛ぶと「いやそんな、私はヒロインっていう感じじゃない(笑)」と謙遜し「朝ドラという肩書があるから出演したいとか、そういうことは全く無いです。今回は岡田さんがこうして私にチャンスを与えて下さったことが本当にありがたく、出演したいと心から思いました。朝ドラに限らず、どんな作品でも自分がこの方の脚本、この方の作品に出たいと感じたら、オーディションを受けたいという気持ちは常に持っています」と作品に対し真摯に向き合う様子を見せた。

◆塩対応から変化―意識はした?

質問をした記者一人一人と目を合わせながら丁寧に答える姿が印象的だった島崎。解禁前の内容をネタバレしないよう、話しながらもスタッフの方を振り返り確認するなど気を配っていた。

最近では“塩対応”から甘い“砂糖対応”に変化したとも言われる島崎だが、意識はしていたのか。「自分では変えた意識もなく、性格も変わってないと思いますが…。うーん。なんか深い話になってしまうのですが(笑)、自分のことって分からない。自分の中では常に変わらず生きているし、何か気をつけようとか何か変えようとか決断をしたわけでは特にないです」ときっぱり。

“砂糖対応”に変わったと言われるのも、彼女自身に明確な意識はなくとも、自然と彼女の魅力に周りが気付かされた結果なのかも知れない。今、島崎が苦しみながら向き合っている“由香”を演じきった頃には、また違った女優・島崎遥香と出会えるだろ。

(modelpress編集部)

◆島崎遥香(しまざきはるか)プロフィール

1994年3月30日生まれ、埼玉県出身。

2009年に「AKB48 第六回研究生(9期生)オーディションに合格。AKB48メンバーとして活躍しつつ、映画『ホーンテッド・キャンパス』(2016年)、ドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系/2016年)、主演ドラマ『警視庁 ナシゴレン課』(テレビ朝日系/2016年)など女優として活動。昨年12月31日に同グループを卒業し、その後は『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系/2017年)主人公の娘役としてインパクトを残すなど、活躍が目立っている。

◆連続テレビ小説「ひよっこ」/12週「内緒(ないしょ)話と、春の風」あらすじ

すずふり亭の仕事にも慣れてきたみね子(有村架純)。休みの日、炊事場に居合わせた早苗(シシド・カフカ)と島谷(竹内涼真)、啓輔(岡山天音)に「それぞれの食べ物を持ち寄って豪華な夕食にしないか」と提案する。啓輔の部屋で一緒に食べていると、音信不通だった相方の祐二(浅香航大)が突然富山から帰ってくる。みね子は「戻ってきてよかった」と言うが、早苗は「コンビがそろっても売れない状況は何も変わらない」と冷たく言い放つ。祐二が話す長い間帰ってこなかった理由に、心底がっかりするみね子。しかし「自分たちの漫画を読んでほしい」と2人に懇願され、ちっともおもしろくないのに、読みながらつい愛想笑いをしてしまう。それを「ウケた!」と勘違いされ、「みね子様!」とあがめられるように…。そんなとき、省吾(佐々木蔵之介)に「ないしょで届け物をしてほしい」と頼まれる。お金の入った封筒を持って喫茶店へ行くと、そこには省吾の娘・由香(島崎遥香)が待っていた。ズケズケと失礼なことを言う由香に腹を立てるみね子。その夜、省吾に連れられて邦子(白石美帆)が経営するバー「月時計」を訪れる。

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