【夏南の法則 Vol.03】手鏡を持ち歩かない理由

【夏南の法則 Vol.03】手鏡を持ち歩かない理由

大屋夏南<連載コラム>毎週月曜日更新
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【夏南の法則 Vol.03】手鏡を持ち歩かない理由

「え、オマエ鏡も持ち歩いてないの?俺ら男っていうのは、キミたちが化粧品を買ったり洋服を買ったりして綺麗でいられるようにご飯とかをご馳走しているんだよ?」

一緒に食事をした男性がビルの30階分くらい上から言ったこのセリフを聞いて、「は?何言ってんだこの人」(失礼)って思ったのはもう何年も前のことになる。

未だに忘れていないのは、このセリフにそれだけの破壊力があったから。

当時の私は「荷物になるという」理由で、手鏡はもちろん化粧直し用のコスメさえ持ち歩いていなかった。

トイレに行けば鏡はあるし、たかが数時間で崩れるようなメイクはするべきじゃないとも思ってた。

そんな、私の思う美学の話まではこの男性にする気にもなれなかったけど、まぁしたところで彼にはわかってもらえなかっただろう。

そもそも、きちんと自立した女性を捕まえてあんなことを言うのがお門違いだし、そのエゴむき出しのアティテュードがダサすぎる。

あれから随分と経ったけど、私は今も手鏡を持っていない。

前と変わったことといえば、荷物になるからじゃなくて「持たないようにしている」ということ。

前にレストランで素敵だなと思っていたお姉さんが、相手の男性がトイレに立った隙にバッグから手鏡を出して、テーブルでファンデやリップを手早く直している姿を見て、「あぁ、あれ自分もやってる時あるけど、こんな風に見えるのか」って反省してからそうしてる。

極端なのかもしれないけど、自分の性格上、持ってるとついついやっちゃうから。

やっぱりそういう舞台裏は見せないでおくのが粋かなと。

綺麗な女もいいけど、粋な女に私は憧れる。

Photographer 217 Stylist Miki Sayama(ともに一枚目の写真)

【夏南の法則】バックナンバー

written by大屋夏南

1987年生まれのブラジル出身。17歳でモデルデビュー、数々の人気雑誌やファッションイベントに出演。
また、私服、美容情報など彼女のライフスタイルがいち早くチェックできるインスタグラム、YouTubeなどのソーシャルメディアはもちろん、3冊目のスタイルブック「purple」を出版するなど幅広く活躍中。

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